笛吹川フルーツ公園は家族連れで大賑わい

暑かった夏も嘘のように涼しくなり、金木犀の香りのする秋の風が心地よくなってきました。今日は甲府から車で30分の笛吹川フルーツ公園に初めて出かけました。アクア・アスレチックやわんぱくド-ムなど、子ども用の施設は家族連れで賑わっていました。

この公園はリゾートホテルや日帰り温泉が隣接する総合公園で、標高550mの園内からは南アルプスの山々や甲府盆地を一望できます。32haの広大な園内には、リンゴ、ブドウ、カキ、カリン、アケビなど、秋の果物が実っていました。草花を見ながら散歩を楽しみました。
公園の隅には10年前に移設された横溝正史の家がありました。そこで東京から観光バスで来た老夫婦に会い、外で待っていた奥様と3分ほど立ち話しをしました。話の内容は旦那様に対する愚痴が殆どでした。


例えば、新聞記事を貼ったスクラップブックや探偵小説が増えて困るとか、同じような服を買ってくるとか、耳が聞こえなくなってケンカになるといった話しです。妻が「うちもそうですよ~」と言って話しを合わせ、私が「それでどうなさるのですか?」と尋ねると、奥様は「密かに捨てるのですよ」と低い声でお応えになりました。怖くなったので、話を切り上げてフル-ツ売り場に行きました。
そこでは地元野菜が市価の半額で販売されていたので、ナスと赤ピ-マンとリンゴを買いました。帰宅後、赤・黄ピ-マンを使ってエビの炒め物を料理しました。

 

西嶋和紙の手漉き体験

山梨県の地場産業まつりに出かけ、西嶋和紙の手漉き体験に参加しました。南巨摩郡身延町の西島和紙は有名です。その発祥は1571年に望月清兵衛が武田信玄の命令で伊豆修善寺にて和紙製法を習得し、持ち帰ったことから始まります。和紙は1000年以上保存可能な優れものです。

正面左側の屋外テントの中に、なんと手づくりの漉き用の水槽、吸水装置、鉄板乾燥機が設置されていました。職人さんが紙漉きのコツを教えてくれました。水槽からあげたら、最初は大きく揺らして、次第に細かく振動させると表面が平坦になるそうです。

工程は以下の通りです。まず3つのはがきが一度にできる木枠を水槽に入れて紙漉きをします。その上にモミジ葉のトッピングをして、掃除機が仕込まれた吸水装置の上に木枠を置いて上から水をかけてから吸水し、モミジ葉を固定します。木枠を外して下向きに鉄板乾燥機において、和紙だけ残し、ロ-ラをかけてから15分乾燥します。最後に郵便はがきのスタンプを押して出来上がりです。費用は3枚で300円です。女の子たちに人気でした。

古木の華 工房七丸のブドウの木皿

今日は甲府市東光寺町の「かいてらす」で開催された山梨県の地場産業まつりを見学に行きました。展示品の片隅に撓みがある木皿が販売されていました。手に取ると、軽くて硬く艶があって、お寿司の盛り付けに合いそうな高級感がありました。驚いたのはその素材です。なんとブドウの木でできていました。さすがフル-ツ王国の山梨だと思いました。

製作者は工房七丸の荒井安昭さんという方で、木に触れるとこが生き甲斐の職人です。荒井さんは、大量のブドウやモモの古木が廃棄されているのを見て、手間を惜しまず製品にする事でこれらの樹々に新しい役割を与えたかったとHPで述べています。


モモの古木は腐りやすく、使えるのは30%程度だそうです。ブドウの古木はねじれがあるため細かな加工が必要ですが、粘りやしなりが素晴らしい。乾燥時に自然に撓むブドウの木皿は二枚と同じものがない逸品です。地産地消のユニ-クで芸術的な木皿はいかがでしょうか。