哲学対話でいじめ解消

https://www.gentosha.jp/article/11403/
東大の梶谷真司先輩が考える力を育てるために輪になって座り哲学対話をすることを提案しています。その対話において8個のルールを提案しています。
 梶谷先生の話で、あるクラスでいじめの問題について対話したときに、「なぜ人がいじめられているところを見ると笑うのか?」という疑問がでてきたことがあるそうです。結局、他の人に合わせているだけで誰も本気で面白いと思ってはいないことが分かりました。その後、人がいじめられているのを見てもだれも笑わなくなり、それを止める人も出てきて、次第にいじめが無くなったそうです。自由に考え結論を急がなかったからこそ、極めて難しいいじめの問題を解決できたと考えています。
 考える力は個人の修練や競争で身につくものではなく、自由に問いなんでも話せる場をつくること、それによって信頼関係をつくることこそが、考える力を育てることになると梶谷先生は主張されています。

マイ菜園の立ち上げ完了

本日、マイ菜園の立ち上げを完了しました。トンネル5本とトマト畝など、15日かかりました。前の菜園から、ニラ、アスパラガス、ほうれん草、イチゴ、玉葱、ニンニクなどを移植しました。葉野菜の種は一番奥のトンネルに直播きしました。昨年うまくいったフルティカトマトは成長不良でした。日照不足と低温が原因です。今年は大豆の育苗と定植はうまくいきました。トマトは味比べをするために10種類購入しました。去年種取したナス、ピーマンはうまく発芽しませんでした。買ってきた苗をそれぞれ4つづつ定植しました。アスパラガスは種から育てました。最初は糸の様に細かったのですが、一年経つと根がしっかりして、茎も太くなりました。
1畳水田を追加しました。カエルやヤゴの寝床になるといいな。昨日の雨で菜園が浸水しましたが、ミニ水田に水が入りました。ヒヨクモチの種籾を浸水中です。トマト棚に透明マルチを張って防風しました。トマト畝には相性の良いバジルを定植しました。マルガリータを連想させます。

COVID-19の抗体検査キットが販売

https://www.yamato-net.co.jp/topics/detail/786/

ヤマト科学からCOVID-19の抗体検査キットが販売されました。一箱20個入りで5万円です。尖針で微小血液を細管で採取して2つの検査面に塗布し、緩衝液を3滴ほど滴下して反応を待ちます。検査時間は10分です。IgM抗体とIgG抗体の2つの検査ができます。IgM抗体反応が陽性であれば、感染初期の段階であると判定します。両方反応があれば中期、IgG抗体反応だけだと感染済みであることがわかります。

「イヌノフグリはどこへ行った?」繁殖干渉とは

水曜日午後10時からNHKの又吉直樹のヘウレーカ!「イヌノフグリはどこへ行った?」が放映されました。今日のお相手は東大の塚谷裕一教授です。オオイヌノフグリは春一番に咲く小さい青い花です。これは明治時代にヨーロッパからきた外来種です。
元々日本にはイヌノフグリという小さい白い花を咲かせる在来種がありました。イヌノフグリは今では離島にしか生えておらず、オオイヌノフグリによる繁殖干渉のせいで絶滅の危機に瀕しています。
繁殖干渉とは、近縁種の花粉が相手の繁殖を妨げて絶滅させる現象です。昆虫によりオオイヌノフグリの花粉がイヌノフグリの雌しべに付着し、花粉管が伸びて胚珠まで到達すると、胚珠が死んでしまいます。一方オオイヌノフグリはイヌノフグリの花粉管を半分以上ブロックするので繁殖を妨げられないのです。花粉の量で勝負が決まるので、負け始めると絶滅してしまうのです。
外来種は強い印象がありますが、多くの場合は長年土地に適応してきた在来種の方が強いことが多いのです。パンジーやチューリップは外来種ですが、野山に適応繁殖することはありません。
例外もあります。日本の在来種のクズは、1876年のフィラデルフィア万博で日本庭園の展示で米国に持ち込まれて、想定外の繁殖力で野山に拡散し、今ではジャパニーズ・モンスターと呼ばれて嫌われています。
お二人は小石川植物園の下園文雄氏と対談しました。下園さんは長年、絶滅危惧種の保護繁殖をしてきた方です。彼は2002年に東京で小笠原諸島のムニンツツジの最後の一株の増殖に成功しました。小笠原のラテライトという赤土を使ったために、共生する菌類が活動したためでした。
実は下園さんは塚谷さんが中学生の時からの知り合いです。塚谷少年は毎月植物のことを手紙で質問してきたので下園さんが答えていました。塚谷氏が研究者として植物学教室に入ってからは、下園さんが逆に質問するようになったそうです。
下園さんは人間が自然を破壊して植物を絶滅に追いやっているのだから、人間が絶滅危惧種を救うしかないと感じています。塚谷教授は、多様性は生態系の生き残りの知恵だから、多様性を減らす方向に働くものには本能的に危ないものを感じると述べていました。僕たちは多様性が重要だと知りながら、人間中心の自然観を捨てられない。

「聞こえない音の最新技術」

4月12日のNHKのサイエンスゼロ「聞こえない音の最新技術」で長岡工業高校専門学校の矢野昌平准教授がイヤホン型の耳認証装置の研究を紹介しました。外耳道の形状は双子でも異なっているので、イヤホンから発生した音波が鼓膜で反射して外耳道で干渉しながらイヤホンに戻る音の周波数特性は個人に特有の波形になります。矢野准教授はスマホの持ち主の認証などに使うことを考えています。
この耳認証システムは、イヤホンをつけるだけで連続常時認証が可能なので、ロックを外した後のなりすましを防ぐことができる特徴があります。耳認証は指紋のより情報が盗まれにくい特長もあります。
成人の可聴周波数は20~20,000Hzと言われています。動物の多くは20,000Hz以上の超音波を聴くことができます。広島のラボテック社はNIGE TECという超音波害獣忌避装置を開発しました。焦電型赤外線センサーで5m以内の害獣を検知し20,000Hz、80dBの大音量の超音波で害獣を撃退します。発信タイミングをずらすことで音源などを学習されない工夫がされています。乾電池12Vで半年間、夜間動作します。番組では、鹿や猪や狸などが超音波に驚いて逃げていく様子が紹介されました。

インフラサウンドで災害検知

オクラホマ州立大学のエルビング准教授は低周波音で竜巻の発生を検知する研究を進めています。従来の警報の的中率は20~30%程度と低いのが問題でした。
竜巻は発生する数分前に上空で20Hz以下の低周波音(インフラサウンド)を発生させます。エルビング博士が開発したマイクは、8の字型チューブで広範囲の風音を中心部に集めます。4方向の音を重ね合わせると雑音成分が打ち消しあい低周波音を取り出すことができます。博士は竜巻の発生前に20Hz以下の音量が増大することを確かめました。日本でもインフラサウンドで津波、雪崩、噴火、地震などの災害発生を検知することが期待されています。

韓流ドラマ「たった一人の私の味方」

毎朝8時15分からテレビ東京で放映されていた韓流ドラマ「たった一人の私の味方」が昨日65回目で終了しました。ずっとご覧になっていた人もいたかもしれません。複雑な家族関係の中で親子と男女の愛情が織りなすドラマが視聴者の心を惹きつけます。認知症の大奥様が引き起こすドタバタ騒ぎもユーモラスでした。
 有名企業の創始者一族に嫁いだキム・ドランは、そこで働いているカン運転手が自分の産みの父親であることを知ります。カン運転手はドランの妹の嫁ぎ先の一家の父親を殺した疑いで28年間服役してきた過去があり、娘にその秘密を知られていまいます。ドランはそれが原因で離婚してしまいます。しかし父親の罪は冤罪であったことが判明し、ドランは父親に対して酷い扱いをしてきた人々を糾弾しようとします。それに対してカン運転手は「何事も誰も恨んだりしない。過ぎたことは全部受け入れる。今この瞬間をありがたく思う」と言って、娘のドランの悔しさを宥めます。
 このドラマには、理不尽な苦しみを与える人を恨まず、どんな事にも感謝して生きる勇気が語られています。韓国という国が厳しい社会で多くの人々が苦しんでいることがドラマの背景にあるような気がします。

生き物の集う工場の森

3月11日にNHKの「日本の里山」のテレビ番組で「生き物の集う工場の森」が放映されました。30年以上前に群馬県前橋市にある電気メーカーが新工場を作る際に、自然を残して欲しいという住民の声を受けて、赤城山の樹木種と近自然工法を用いて、更地からオオムラサキが舞い、アナグマが生息する里山の自然環境を実現させました。
多様な環境を得るために溜池をつくり、赤城山に似せて背丈の異なる広葉樹を植樹しました。様々の大きさの石を配置し自然に近い水路を実現しました。社員や近隣住民が森林の手入れや観察会を行っています。企業の宣伝ではなく、環境保全に必要なことだから取り組んでいるそうです。どこの企業だか分かりませんが、カーエヤコンで高いシェアを有する企業だそうです。オオムラサキの幼虫が可愛いでです。

*この企業はサンデンだそうです。

知られざるガリバー酉島製作所

2019年9月14日にテレビ東京の「知られざるガリバー」で大型ポンプの製造会社として知られている酉島(とりしま)製作所が紹介されました。ポンプは、ビルの空調用冷却水の循環や浄水場から各家庭への配水に用いられています。ポンプは私たちの生活に不可欠なものです。
日本に5,000万台のポンプがあり、電力の1/3を消費しています。2014年に京王プラザホテルは酉島のエコポンプに交換し電気代を60%削減しました。従来のポンプの流量を半減して適性化しました。酉島は鋳造工場を持っているので、顧客の仕様に合わせて小型のポンプを作ることができます。「ポンプで省エネ」は酉島の新事業の柱になっています。
琵琶湖の周囲の広大な水田は冠水し易いのですが、酉島の排水ポンプが活躍しています。
アラブ首長国連邦の海水淡水化プラントには酉島の高圧ポンプが用いられています。淡水化のフィルター孔の直径は1nmと小さく、700mの高さまで水を汲み上げられる3枚の羽根車を有する小型高圧ポンプが用いられています。
また得られた真水を140km以上先の街に送る大型ポンプも手がけています。ポンプの振動変化を検知して故障予兆を含めた保守サービスも行っています。酉島の淡水化ポンプは高い性能と信頼性のために世界10ヶ国で使われています。
創業100年の酉島製作所は世界の心臓を作り続けています。アラブの国々から石油を輸入している日本が彼らに貢献することは重要です。こうした企業が日本人の高い評価を支えています。

NHK高校講座地理が面白い

水曜14時20分から放映されているNHK高校講座の地理「世界の様々な地域を見てみよう」が面白いです。今日は石原良純と籠谷(こもりや)さくらのトークで中国の経済発展と地域格差などの問題点を学習しました。さくらさんの鋭い質問に答える形で地理の学習が進行します。


 中国は2001年にWTOに加盟し関税障壁が下がり、外資企業の中国進出が更に盛んになりました。中国で活動する日系企業は3万社、駐在する日本人は13万人を越え、日中の年間貿易額は33兆円を達しました。日本への中国人観光客は740万人、訪日旅行消費額は1.7兆円にもなります。最近は買い物だけでなく、日本人の自然や文化を楽しむ中国人も増えています。
日中が仲良くやっている成功例に埼玉県の川口芝園団地があります。2006年から中国人が増え始め、5000人の住人の半数が中国系住民になりました。話し合いや学び合いを通じて相互理解を深め、騒音や落書きやゴミだしなどの問題を解決してきました。さくらさんが実地レポートをしています。
さくらさんは女優志望で可愛い容姿ですが、4才から空手を習っており、趣味はヌンチャクの練習だそうです。籠谷さくらさんの実家は姫路の佃煮屋の籠谷本店です。