「聞こえない音の最新技術」

4月12日のNHKのサイエンスゼロ「聞こえない音の最新技術」で長岡工業高校専門学校の矢野昌平准教授がイヤホン型の耳認証装置の研究を紹介しました。外耳道の形状は双子でも異なっているので、イヤホンから発生した音波が鼓膜で反射して外耳道で干渉しながらイヤホンに戻る音の周波数特性は個人に特有の波形になります。矢野准教授はスマホの持ち主の認証などに使うことを考えています。
この耳認証システムは、イヤホンをつけるだけで連続常時認証が可能なので、ロックを外した後のなりすましを防ぐことができる特徴があります。耳認証は指紋のより情報が盗まれにくい特長もあります。
成人の可聴周波数は20~20,000Hzと言われています。動物の多くは20,000Hz以上の超音波を聴くことができます。広島のラボテック社はNIGE TECという超音波害獣忌避装置を開発しました。焦電型赤外線センサーで5m以内の害獣を検知し20,000Hz、80dBの大音量の超音波で害獣を撃退します。発信タイミングをずらすことで音源などを学習されない工夫がされています。乾電池12Vで半年間、夜間動作します。番組では、鹿や猪や狸などが超音波に驚いて逃げていく様子が紹介されました。

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