血液型の違いは何に起因するのでしょうか?

血液型は、赤血球の表面にある糖鎖の違いに起因します。O型の人は、ガラクト-スとNアセチルグルコサミンとカラクト-スの3個の糖がつながった糖鎖を持っています。A型の人はO型の3個の糖に加えてA型になる糖(Nアセチルガラクトサミン)を1個持っていて、B型の人はO型の糖に加えB型になる糖(ガラクト-ス)を1個持っています。つまりA型、B型のもとになっているのはO型です。AB型はA型とB型の糖鎖をそれぞれ持っています。

なぜ血液型が存在するのでしょうか?

 血液型が存在する理由は、21世紀になってからウイルスの蔓延を防ぐためだと考えられています。ウイルスは細胞外に出るときに細胞表面の糖鎖構造をまといます。これには各血液型の特徴が刻まれています。それがまた別の身体に侵入すると、異なる血液型の糖鎖構造がウイルスと一緒に身体に入ってくることになり、抗体が集中攻撃するので、感染し難くなるというのです。血液型の存在は、種の絶滅を回避するためのリスクヘッジになっています。

 

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