ヒトの脳について

ヒトの脳の発達はサルとは大きく異なっています。チンパンジを含めサルの脳容積は誕生時に75%あり、生後6か月で大人の大きさになります。それに対してヒトの脳容積は誕生時に23%しかなく、3歳で60%、6歳で90%、9歳でやっと大人の大きさになります。ヒトは脳の成長に合わせて、多くのものを学習していけるようになっています。

ヒトのニュ-ロン(神経細胞)は胎児期の5か月間で産生されます。その後は、ニュ-ロンを取り囲むグリア細胞が増殖を続けます。グリア細胞は、脳細胞の90%を占めており、ニュ-ロンを絶縁し、ニュ-ロンに栄養を供給しています。グリア細胞と赤血球はブドウ糖(グルコ-ス)を乳酸に変えてニュ-ロンに栄養を供給しています。ニュ-ロンはブドウ糖を避けるために、グリア細胞を必要としているのです。

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