POW (proof-of-work)とは何でしょうか?

ブロックチェーンの特徴の一つは、分散型POWという合意形成アルゴリズムが採用されていることです。POWとは、サービスの利用者に一部の処理作業を要求することで、サービスの不正利用を抑止する経済的手段のことです。分散したコンピュ-タの台帳にブロックを追加するには、全員からブロック追加の合意を得なければなりません。ブロックチェ-ンでは、継続するブロック数が一番多いブロック系列が自動的に選ばれるというアルゴリズム(ル-ル)によって、コストをかけずにブロックが追加されます。ブロック追加のための管理者を置く必要がないので、分散システムが保たれます。銀行などの中央管理者が担っていた取引データの検証・承認作業を、ブロックチェーンでは、不特定多数のマイナ-が行う仕組みになっています。適正なブロックを他のマイナ-に先駆けて追加するには高速で膨大な計算が必要です。


ブロックは10分以内に1個の速さで追加できるように作成難易度が自動的に調整されます。市場においてビットコインの法定通貨との交換価値が上がれば、報酬が増えるので、マイナ-は増えます。マイナ-が増えると、アルゴリズムは、ブロック作成の難易度をあげて、採掘費用を上げ、マイナ-の参入を抑制します。
ビットコインの総発行量は2100万BTCと決まっているため、いつかはマイニングの報酬はなくなり、その後の報酬は取引の手数料だけになります。取引手数料が高くなると、ビットコインの乱高下が収まるかもしれません。果たして手数料だけでブロックチェ-ンシステムが保たれるかが気になります。

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