ブロックにはどのようなことが書かれているのでしょうか?

図2にビットコインのブロックの内容例を示します。block_hashはこのブロックの64桁のハッシュ値です。trueなのでメインチェーンです。ブロックのバージョンは1です。prev_blockは前のブロックのハッシュ値です。merkle_rootはマークル・ルートのハッシュ値です。これは、次々と2つの取引情報のハッシュ値を連結させた数値のハッシュ値を計算して、最終的に得られた値です。Timestampはブロックが生成された日時(UTC)です。Bits=486604799はマイニングの難易度を表しています。Nonce=2,083,236,893はナンス値で20億もの値になっています。これくらい計算しないと適合するブロックは見つからないということです。Txnumはトランザクションの個数です。total_feesは手数料の合計(satoshi単位)です。1サトシは百万分の1BTCです。tx_hashesは、ブロックに含まれるトランザクションIDの配列です。2019年7月17日現在、1BTCは118万円で取引されています。

図2 ビットコインのブロックの内容例

図3にビットコインのトランザクションの内容例を示します。tx_hashはトランザクションのハッシュ値です。block_height=370470はこのトランザクションを含むブロックの高さを表します。含まれていない場合は、-1となります。Confirmed=325は確認された回数、fees=20000は手数料(satoshi単位)を表します。Size=257はサイズが257bytes、received_dateは受取日時(UTC)を表しています。Version=0はトランザクションのバージョン、lock_time=0ロックタイムです。
Inputsには入力情報であるTxinの配列が書かれています。prev_hashはこのTxinを出力した前のトランザクションの64桁のハッシュ値です。prev_index=1は前のトランザクションにおけるTxoutのインデックスです。Value=350,080,000 Satoshiのビットコインの数量を他のアカウントに入力したことを示しています。1Satoshi==0.00000001BTCなので、3.5008BTCの取引になります。Scriptは署名スクリプト(16進数表記128桁)、 Addressはビットコインアドレス(16進数表記64桁)です。Sequence=4294967295はシーケンス番号です。
Outputsには出力情報であるTxoutの配列が書かれています。第一の取引には、Value=60,000satoshi=0.00060BTCのビットコインの数量を取り出したことを示しています。取り出したスクリプトとビットコインアドレスが書かれています。第二の取引には、Value=350.000,000satoshi=3.50BTCのビットコインの数量を取り出したことを示しています。同様に取り出したスクリプトとビットコインアドレスが書かれています。手数料0.0002BTCと合わせて、3.5008BTCの取引になります。

図3 ビットコインのトランザクションの内容例

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