中国のZou選手が平行棒で16.2点を獲得

昨日、体操の日本男子代表がドーハで開催中の世界選手権団体総合で3位に入りました。日本は予選で失敗の多かった鞍馬を無事に乗り切り、2020年東京五輪の国別出場権を獲得しました。残念ながら田中佑典選手は平行棒で落下してしまいましたが、その後の鉄棒では見事な演技を披露しました。とにかく鞍馬と平行棒はバランスを崩すと落下するので、楽しんで観戦できません。

昨年の種目別平行棒で金メダルを獲得した中国の鄒 敬園(Zou Jingyuan)選手(20歳)の超人的な平行棒の演技を見ました。通常14点台で争われる平行棒ですが、Zou選手の得点はなんと16.2点でした。10個の全ての演技で肘が伸び、スムーズで隙がありません。Zou選手の得点が発表された時、内村航平選手はあまりの得点の高さに大笑いをしていました。

得点の詳細ですが、演技難度のDスコアが7.0点(G1 F1 E5 D3)、出来栄えのEスコアは10点満点中9.2点です。唯一の大きな減点は最後の着地でした。下り技の「前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり」はF難度ですが、Zou選手は膝を閉じた美しい演技をしています。Zou選手がオ-ルラウンダ-に育つと、中国はさらに強くなるでしょう。

観光ガイドのための英会話

塩山にある県立産業技術短期大学校において、「観光ガイドのための英会話」の18時間に及ぶ職業訓練を終了しました。講師は輿石誠氏、費用は2,100円、終了者は8人でした。観光ガイドに必要な心構えから、県内の文化・文化・施設・観光地などを題材にした教材を用いて、英語によるガイド訓練を行いました。

輿石氏が英語ガイドをするようになったのは、県庁職員時代にアイオワ州との国際交流プログラムに参加して、交換留学生に日本文化を紹介するようになったことが契機だそうです。

具体的には、恵林寺、放光寺、猿橋、岩殿山、甲州ワイン、温泉リゾ-トのガイド練習をしました。恵林寺(えりんじ)は夢想国師が建てた武田信玄の菩提寺です。夢想国師は、京都の有名なお寺の庭園の設計を手掛けた人で、恵林寺には心字庭(しんじてい)という「心」の漢字の形をした池があります。

快川禅師は信玄の先生です。快川禅師は織田信長の不当な要求を拒んだので、恵林寺の三門で焼き殺されました。「心頭を滅却すれば火もまた涼し」とはその時の言葉です。実際に行ってみると、立派な三門が再建されていました。

Kaisen’s determination, not to give way to any unreasonable order of the strong warlord, made this temple famous throghout Japan.

講義においては、中学三年生程度の短い英文を使って、自分の言葉で自由自在に話すことを重視していました。輿石さんの学習塾では、中高生に話す訓練をさせているそうです。実は慣れることに半分以上の学習時間がかかるので、覚えられなくても地道に声を出して繰り返し努力することが重要なのだそうです。