インフルエンザにはどんな種類があるでしょうか?

A型インフルエンザウイルスには、ヘマグルチニン(HA:Hemagglutinin)とノイラミニダーゼ(NA: Neuraminidase)の2種類の突起(スパイク)状のタンパク質があります。B型インフルエンザウイルスにもHAとNAがありますが、それぞれ1種類しかありません。C型インフルエンザウイルスにはヘマグルチニンエステラーゼ(HE)しかありません。流行を起こすインフルエンザウイルスはA型とB型で、C型は軽いかぜ症状のみです。

HA(ヘマグルチニン)は感染しようとする細胞に結合し、ウイルスを細胞の中に取り込む役割をします。NA(ノイラミニダーゼ)は、感染した細胞とHAの結合を切って、複製されたウイルスを細胞から放出させる役割を持っています。タミフルはNAを阻害して、ウイルスを細胞から外に出さないようにする薬です。

A型インフルエンザウイルスのHAには16種類(H1~H16)、NAには9種類(N1~N9)あり、この組み合わせによりA型インフルエンザウイルスにはH1N1~H16N9の144種類の亜型が存在します。ヒトインフルエンザの亜型にはH1N1(スペイン風邪1918年、2009年)、H2N2(ロシア風邪1957年)、H3N2(香港風邪1968年)、H5N1(鳥から人へ感染)、H7N9(鳥インフルエンザ2013年)などがあります。

A型インフルエンザウイルスの宿主と亜型

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