発達障害の見分け方

初めまして。20代の既婚女性です。私には何か知的障害はあるのでしょうか?

私ができないことをリストにすると、

・左右が全く分からない

・計算ができない

・買い物するときなど、値段がよく分からない。

・買いすぎか、買いすぎじゃないか、自分では判断ができない。

・電卓などの使い方も分からない (電卓で何をするのかが分からない)

・人の名前が殆ど覚えられない (自分の家族の本名があやふや。いつもは父→パパ、母→ママ、妹や夫→あだ名です)

・集中できない。

・片付けの仕方が分からない。

・お風呂に入る前に、何をするか明確にしておかないと、お風呂に入ったときに何をしていいのか分からない。

・記憶力がない。家族に何度も同じ話をしているようだが、私自身は話した記憶がない。

・他人には通じないと、家族から言われた。自分だけの言葉が複数ある。

・西暦や元号などが理解できない。

・自分の年齢があやふや。(おおよそ何歳というのは分かる)

・決めたことにはとても拘ってしまう。

・極論でしか物事を考えられない。減薬は耐えられない。やるなら断薬。

    黒髪は嫌だ。茶髪は半端で嫌だ。やるなら奇抜な色か一番明るい金髪etc…

ちなみに、空気は読めます。人の気持ちにはとても共感できる方だと思います。逆に人の顔色を伺ってしまって辛いことの方が多い気がします。でも、家族以外の人間の気持ちなどには興味はありません。いつもではありませんが、よく不謹慎なところで爆笑してしまうこともあります。人の目などを、良くも悪くも気にしないところがあります。でも、抽象的な表現はちゃんと理解できますし、ストーリーの考察なども好きです。文学的なところでは、あまり不自由は感じません。漢字が分からない時はありますが、それは自分自身の学の無さだと思います。

小さいときのことはあまり記憶になく…。でも、小学生の頃は学級委員長をしたり、人前に出るような役割を任されていましたが、壊滅的に算数や理科(生物系を除く)は、できないという感じでした。学級はずっと普通学級でした。高校も偏差値50程度の並み程度の高校に通いましたが、それは推薦入試であり、英語以外の授業はついていけず、本当にギリギリ卒業といった感じでした。

親は昔から、私のことは変わっているとは思っていたようですが、障害などについては全く考えなかったようです。ただ、出来の悪い子、頭の悪い子、と思われていたようです。

しかし最近、前よりも軽度知的障害、隠れ発達障害などの認知が世間的に広がり、特に母は、『変わり者』というだけでなく、私にも何かしらあるのだろう、という感じになりました。他にも挙げればあると思いますが、ざっとこれくらいはあります。又、精神疾患が複数あり、減らしてはいますが、薬を飲んでいます。精神疾患は

・境界性人格障害

・双極性障害

・躁鬱

・パニック障害

・PTSD

があります。特に障害が分かったからと言って、何かが変わるわけではありませんが、少し気になり、質問させて頂きました。よろしくお願いします。

<回答1>

あなたには学習障害、注意欠如障害、自閉障害の発達障害が見受けられます。学校や友達や家族との付き合いが、かなり大変だったのではないかと思います。色々な問題で自尊心が低くなりがちですが、あなたはこれまで本当によく頑張ってきましたね。

文章を見る限り、あなたには言語的な知的障害は全くないように感じます。しかし数量の把握や計算ができない学習障害があります。買物にいくと清算の時お困りでしょう。おつりが計算できないので、財布の中の硬貨がどんどん増えてしまいます。

注意欠如障害は、注意不足でしっかり記憶できず、すぐに忘れてしまう障害です。集中が続かない、片づけができない、左右が分からない、同じ話をしてしまうなどの兆候は注意欠如障害によるものです。落ち着いてよく注意するようにして、メモを取るようにします。大事なものを無くさないように工夫して下さい。

自閉障害も見受けられます。自閉障害は社会性、想像性、コミュニケ-ション能力の欠如の3つの特徴があります。

自分だけの言葉がある、自分の年齢が分からない、家族の名前を覚えられない、家族以外の人の気持ちに関心がない、人目を気にしない、不謹慎なところで爆笑するのは社会性の欠如です。家族に暖かく見守ってもらいましょう。

別の方法を想像できず決めたことを変更できない、中間を想像できず極端な選択しかできない、自分が困っていることが分からない、お風呂の入り方を想像できないのは想像性の欠如です。想像性がないと計画が立てられないので、例えば定期試験に対する勉強の段取りができません。誰かに勉強の段取りをしてもらえば、成績はもっとよくなったでしょう。

主治医と全く話ができない、自分の障害を人に相談できないのであれば、コミュニケ-ション能力が低いことになります。あなたはコミュニケ-ション能力はある方なので、結婚できたのだと思います。

発達障害のある人はストレスを抱えやすく、相談して問題解決できないので、精神疾患を発症しやすいです。精神科や診療内科で精神薬を処方されると、精神疾患が常態化してしまいます。

あなたの一番の問題は、数量の把握能力が極端に低いために、減薬のコントロ-ルができないことです。減薬は夫さんと薬剤師さんに支えてもらいましょう。夫さんと一緒に薬局に行って、薬剤師さんと相談して、1回の服薬量を減少できるように、医師の処方したカプセル薬などを細かく分けなおしてもらうといいでしょう。

減薬の速さは、徐々に遅らせて、最後はゆっくりゆっくり断薬して下さい。急に断薬すると離脱症状(禁断症状)がでて、苦しいし、薬の量を増やされてしまいます。あなたの精神疾患名は薬の種類を表しているのに過ぎません。日本は多剤処方が当たり前になっていますが、アメリカでは精神疾患に対して3種類以上の薬は処方しません。医師は積極的に減薬をしませんが、患者が薬剤師と相談して減薬することに反対はしません。

<返信1>

ご回答ありがとうございます。仰られているとおり、学生時代は、学業は勿論、人間関係に苦労しました。家族との付き合い方も一時わからず、勝手な孤独感孤立感を抱いたりもしていました。『今までよく頑張りましたね』という労いのお言葉まで頂き、恐縮です。ありがとうございます。

そうですね。お買い物はとても大変なので、夫に殆ど任せています。何が必要か、不要か、それが分からないのと、やはりお金が数えられないので、お札で払うのですが、仰る通り、お財布に収まらないほど、鞄の中にたくさん小銭が入っています。見よう見まねで小銭を使うと、大抵足りなかったり、多かったりして、お店の方などのご迷惑になってしまうので、控えています。

他のことに関しても、なるほど、と思わされることばかりでした。想像力の欠如というのは、まさしくそうなんだと思います。物事の順序が立てられなかったり、人からどう見られているか考えられなかったり、諸々のことは、想像力の欠如によるものなんですね。

そして、社会性の欠如、自閉的な傾向というところにも思い当たる節がたくさんあるので、このご回答はとてもためになりました。何より、私につけられた精神病というのは、特になんの意味もないものだと思っていたので、『薬の種類を示しているだけのもの』というお言葉に納得しました。

自分の障害を人に相談できないというより、精神疾患を人に言うことで、人に気を遣わせてしまったり、何かあったときに弁明する際、自分が精神疾患を少しでも言い訳にしてしまわないか、ということが不安なので、誰かに相談することはしたくないなと思っていました。自分のなかでも、自分は出来が悪い以上の問題が、何かあるのではないか…と悩んできましたが、同様の理由で、夫以外には打ち明けたことがありませんでした。

主治医の件ですが、こちらについては、私側の問題というより、主治医の問題かなと思っています。主治医は、不機嫌なときは一言も話さず、こちらが何か言っても『薬出しておくから』だけで済ますような感じで、夫も私と一緒に診察室に入って話を聞いてくれたり、逆に私のことで相談がある際には相談事を持ちかけたりするのですが、『どこかへ気分転換に遊びに行けば?』というような適当な返事しか返ってこず、だんだんと私も夫も主治医を頼らなくなっていき、薬をもらうだけの関係になりました。

減薬については、難しいところがあり、私が『徐々に』ということに耐えられないのです。つまり減薬という考えがハッキリしなくて気持ち悪く感じてしまい、断薬としか考えられず、しかしそんなことが上手くいくはずもなく、色々な自己嫌悪に襲われてしまうという悪循環に陥ってしまいます。

薬局に協力してもらえたらいいのですが、今の薬局には協力してもらえそうにありません。ずっといつも私語ばかりで、薬の入れ忘れや数の間違いが頻繁にあり、表面上はお互いニコニコして付き合っていますが、信頼はできません。

なので、夫が手伝ってくれるのですが、やはり『徐々に』というところで躓いてしまい、結局飲んだフリをして飲まない等してしまい、症状が悪化してしまったり、薬が切れてしまったときの具合の悪さが出てしまいます。ここは本当に課題だと思います。

夫は、『無理して薬を減らす必要ないよ』と言ってくれますが、薬ばかり飲んでいて、せっかく元気で働いてくれている私の体内の各臓器、もちろん血管も、すべてに申し訳ないと思って、やめたいと思っています。まとまらない文章となってしまい、また、長々と長文でのお返事すみません。

<回答2>

貴女はこれだけの発達障害を抱えながら、良い夫婦関係を保ち、明るく希望を持って生きているのは奇跡的です。薬を飲みながらも、明晰な回答ができるのも驚きです。睡眠や体調の不調は精神薬によるものですから、1年程かけてゆっくり減薬すれば、必ず良くなると思います。発達障害に関しては、夫さんに相談しながら生活の工夫をしていって下さい。

アスペルガー障害がある人は行動を変えることが苦手ですが、薬局は星の数ほどあるのですから、色々廻ってみるといいでしょう。裏事情を知っており、減薬に協力してくれる薬剤師さんもいます。精神薬が精神病を作り出していることに気づいている精神科医はうつ病になります。主治医が不機嫌なのは、そういう理由なのかもしれません。主治医を変えることは薬の数を減らす良い機会になります。

<返信2>

お返事ありがとうございます。また、とても私には相応しくない、優しいお言葉をたくさん頂き、本当に心から恐縮しております。発達障害というものを意識することはあまりありませんが、やはり回答者様のお話を伺って、全て当てはまり、全て合点のゆくことばかりだったので、知的、発達障害はあるのだと思います。しかしながら、それでも夫と夫婦として穏やかに暮らせているのは、すべて夫のお陰です。どんなときも諦めず、とことん向き合ってくれて、まるでサリバン先生のような人です。夫でなければ、こんな風に穏やかに暮らすことはできなかったと、感謝しています。

人生の全てに、自分という人間が許せず、命を投げ捨てようとしたことも、何度もありました。それでも今、明るく希望が持てたことは、これも私の力ではなく、そばにいてくれた家族のお陰です。回答者様の優しいお言葉に、改めて夫、家族の存在に感謝しました。

薬は、やはり飲むとぼんやりしてしまうことが多いです。でも、なるべくそういう薬は飲まないようにしています。薬を飲まないと、全く寝なくてもすごく元気なのですが、そうすると感情の高ぶりが止まらなくなってしまうので、夫との約束で睡眠導入剤と、安定剤は飲むようにしています。なので、あまりぼんやりすることも、現状はありません。

どうしても、『減薬』というところで躓いてしまいます。でも、何度躓いても、体の各臓器すべてのために、減薬、そしてひとつでも薬を減らせるように努力したいです。薬局も、今の薬局は病院のすぐ隣にあるので便利という理由でそこに行っているのですが、アドバイス頂いたように、通える範囲のところで探してみようかなと思います。精神科医の件は…そういう事情もあるのですね。もしかしたら、私の主治医は鬱状態なのかもしれません。

そのようなことが背景にあり、鬱状態になってしまったとしたら、同情しますが、やはり私や夫も、話ができないようでは困りますので、他の精神科医を探すのが良いのかもしれません。今のままでは、何も解決しなくなってしまい、私だけでなく、私を支えてくれている人たちも困ってしまうと思うので…。色々と探してみようと思います。自立支援制度についても教えて頂き、ありがとうございます。こちらも調べて、利用できたら利用させて頂きたいと思います。

明確で、的確なアドバイスをたくさん、ありがとうございました。今後の道筋が少し見えた気がいたします。そして、『精神病は単に薬の種類を示しているだけ』というお言葉が、とても嬉しかったです。病名がたくさんつけられても、ただのラベル貼りとしか思えず、なんだか『言い訳』の材料を渡されたようで、嫌な気持ちでした。

以上

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