「世界の入試で未来が見える」

NHKのTV番組ニュー試「世界の入試で未来が見える」で有名大学のユニークな問題が紹介されました。大学ランキング10位のシカゴ大学は94人のノーベル賞受賞者を輩出しています。その問題は「How do you feel about Wednesday?」というものです。ペプチド学者の山本尚シカゴ大学の名誉教授は、「文章力、イノベーション力、没頭力」の3つの基準で採点していると答えました。文章力は読ませる力。自分の生活のことなのだから、力強く言い切る文体が望ましいそうです。
フランスの高校には哲学(バカロア)の科目があります。紹介された問題は「芸術に無関心であることは可能か?」です。芸術や無関心を自分なりに定義して、可能と不可能の2つの意見を考えて、より優れた結論を論理的に導く批判力を養成します。フランスが考える力を重視するのは、それが民主主義社会に参加するのに不可欠なことだからだそうです。
早大では「キュー」をジャンケンに加えて新しいゲームを作りなさいという問題が出題されています。観察力、論理力、独創力の観点から回答を評価しているようです。大学は自ら問い、学ぶところです。世界の入試問題は自ら問い考えられる独創力のある人材を選択しようとしています。https://www.facebook.com/photo/?fbid=1606009866451926&set=pcb.1606009906451922

観光ガイドのための英会話

塩山にある県立産業技術短期大学校において、「観光ガイドのための英会話」の18時間に及ぶ職業訓練を終了しました。講師は輿石誠氏、費用は2,100円、終了者は8人でした。観光ガイドに必要な心構えから、県内の文化・文化・施設・観光地などを題材にした教材を用いて、英語によるガイド訓練を行いました。

輿石氏が英語ガイドをするようになったのは、県庁職員時代にアイオワ州との国際交流プログラムに参加して、交換留学生に日本文化を紹介するようになったことが契機だそうです。

具体的には、恵林寺、放光寺、猿橋、岩殿山、甲州ワイン、温泉リゾ-トのガイド練習をしました。恵林寺(えりんじ)は夢想国師が建てた武田信玄の菩提寺です。夢想国師は、京都の有名なお寺の庭園の設計を手掛けた人で、恵林寺には心字庭(しんじてい)という「心」の漢字の形をした池があります。

快川禅師は信玄の先生です。快川禅師は織田信長の不当な要求を拒んだので、恵林寺の三門で焼き殺されました。「心頭を滅却すれば火もまた涼し」とはその時の言葉です。実際に行ってみると、立派な三門が再建されていました。

Kaisen’s determination, not to give way to any unreasonable order of the strong warlord, made this temple famous throghout Japan.

講義においては、中学三年生程度の短い英文を使って、自分の言葉で自由自在に話すことを重視していました。輿石さんの学習塾では、中高生に話す訓練をさせているそうです。実は慣れることに半分以上の学習時間がかかるので、覚えられなくても地道に声を出して繰り返し努力することが重要なのだそうです。