人間らしい幸福な暮らしをするのに記憶は重要です。自分や家族が誰だか分からなくなる認知症の患者さんたちは、そのことを教えてくれています。年を取ると、記憶の衰えを補助するために、クロスワ-ドパズルをしたり、日記やブログをつけたりします。
記憶には意味記憶とエピソ-ド記憶があります。意味記憶は一般的な知識の記憶、エピソ-ド記憶は具体的な自分の行動の記憶です。意味記憶があれば、のどが乾いたら水を飲めばいいこと、蛇口をひねれば水が出ること、などが分かるので、生きてはいけます。しかしエピソ-ド記憶がないと人間らしい暮らしをするのが難しくなります。