昨日、体操の日本男子代表がドーハで開催中の世界選手権団体総合で3位に入りました。日本は予選で失敗の多かった鞍馬を無事に乗り切り、2020年東京五輪の国別出場権を獲得しました。残念ながら田中佑典選手は平行棒で落下してしまいましたが、その後の鉄棒では見事な演技を披露しました。とにかく鞍馬と平行棒はバランスを崩すと落下するので、楽しんで観戦できません。
昨年の種目別平行棒で金メダルを獲得した中国の鄒 敬園(Zou Jingyuan)選手(20歳)の超人的な平行棒の演技を見ました。通常14点台で争われる平行棒ですが、Zou選手の得点はなんと16.2点でした。10個の全ての演技で肘が伸び、スムーズで隙がありません。Zou選手の得点が発表された時、内村航平選手はあまりの得点の高さに大笑いをしていました。
得点の詳細ですが、演技難度のDスコアが7.0点(G1 F1 E5 D3)、出来栄えのEスコアは10点満点中9.2点です。唯一の大きな減点は最後の着地でした。下り技の「前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり」はF難度ですが、Zou選手は膝を閉じた美しい演技をしています。Zou選手がオ-ルラウンダ-に育つと、中国はさらに強くなるでしょう。