2018年、カタ-ルのド-ハで開催された世界体操選手権の女子個人総合の優勝はシモ-ネ・バイルズ(米)(Simone Biles)、二位は村上茉愛(まい)、三位は前回の優勝者モ-ガン・ハ-ド(米)(Morgan Hurd)でした。完成度と難度が高い連続技が繰り広げられ、最後まで優勝者が分からないハイレベルの国際試合でした。
村上選手は日本人女子で初の銀メダリストになりました。得意の床の演技で大きくスコアを伸ばしました。最後の床の演技後、緊張がゆるんで感極まっていたのが印象的でした。日体大の22歳、身長は148cmです。
バイルズ選手はいつも最高難度の技に挑戦します。跳馬では尻餅をついたけど、14.5の高スコアでした。平均台での落下もあったけど結局、バイルズ選手が優勝しました。バイルズ選手は、両親が育児放棄したので、祖父母に育てられましたが、世界最高の体操選手になりました。カルフォルニア大の21歳、身長は145cmです。
ハ-ド選手は、眼鏡をかけており、女優の柴田理恵さんに似ています。眼鏡をかけたまま演技をする体操選手は見たことがありません。彼女は、中国生まれの孤児でしたが、2歳の時に国際養子縁組でハ-ド夫妻に育てられました。デラウエア州在住の17歳、身長は135cm、体重は38kgです。
彼女は138cmの寺本明日香選手より小柄です。小柄の方が、回転しやすい、床面積が広く感じるから、有利だといわれます。しかしそれ以上に他のスポ-ツでは小柄であることは不利なことが多いので、体操選手には小柄な人が多いのかもしれません。