宗教が始まったのは貨幣経済のせい?

NHK「心の時代」番組の再放送で、安泰寺という曹洞宗の禅寺が紹介されました。安泰寺は兵庫県の日本海側の山中にあります。ドイツ生まれのネルケ無方さん(53歳)は9代目の堂頭です。ネルケ氏は京大を卒業後、23歳で安泰寺で修行を始め、10年後に堂頭となり、20年間で20人の弟子を育てました。弟子の半分は外国人です。去年、中村氏に堂頭を譲り、大阪で座禅会をすることにしたそうです。
安泰寺は自給自足の生活をしています。野球場程の広さの畑で野菜を栽培し、時々地元の方に鹿をもらいます。
ネルケ師匠は弟子たちを野菜に例えています。日本人はトマト型が多いのだそうです。素直で学習意欲はあるが、問題意識が希薄で、誘引してやらないと上に登っていかないからです。
外国人はカボチャ型で、問題意識はあるが、自己中心的で素直でないのが問題だそうです。
理想の弟子は、仏の教えに自分から弦を絡ませて登っていくキュウリ型だと仰っていました。
 
ネルケさんは宗教が始まったのは、貨幣経済が始まって、人が頭を使って自分の努力で金稼ぎゲームをすることになったのが原因だと考えています。それ以前は農耕社会で、人は大自然の恩恵を受けて生きていることを自覚していたので、余裕があったということです。座禅をすると、この世はゲームではないと分かるそうです。
 
 
 
 
 
 

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